第5次総合計画より

東村山市は、これまで首都東京の都心部近郊の住宅都市として発展を続け、平成26 (2014) 年度には市制施行50 周年という大きな節目を 迎え、同年、東村山市のまちづくりの理念や市政運営の原則を定めた「東 村山市みんなで進めるまちづくり基本条例」を施行しました。

第5次総合計画は、この条例に基づく初めての総合計画であり、昨年4月に行われた市長選挙において掲げた私の公約を踏まえるとともに、東村山市に関わる多様な方々にご参加いただきながら策定作業を進めてきたもので、「みんなで創る、みんなの東村山」を体現した計画となりました。

現在、東村山市は、大きな転換期にあります。戦後一貫して増加を続けていた人口は減少へ転じ、今後も人口減少・少子高齢化が見込まれます。

第5次総合計画は、人口減少局面で初めて策定する、まちの生き残リをかけた重大な総合計画となります。また、令和元(2019)年12月に中国武漢で確認された新型コロナウイルス感染症の流行は、世界中に重大な影響をもたらし、私たちの日常を一変させるなど、社会情勢は目まぐるしく変わり続けています。

これまで経験したことのない状況にあって、この先、市民が何世代にもわたって豊かに暮らし・働き・楽 しむことができるまちを目指し、第5次総合計画では、「持続可能性」を主要なテーマとしました。

「持続可能性」は、現在、世界的に取り組まれている「SDGs」の理念と重なるものでもあリます。そこで、第5次総合計画では、我がまちの持続的成長と地球規模の「SDGs」への貢献を目指し、サブタイトルに「わ たしたちのSDGs」を掲げるとともに、「持続可能性」をイメージした「笑顔つながる東村山」を将来都市像としました。

今後、10年間においても東村山市を取リ巻く環境は目まぐるしく変わり続けていくことが予測されます。従来の発想では東村山市の未来をつくることは難しいでしょう。これからのまちづくりにおいては、市民、事業者等、多様な主体との連携や、著しい進展を遂げているICT·AI等の先端技術の活用など、新しい手法をより積極的に取り入れながら、未来を起点とした長期的視野を持ってまちづくりに取り組んでまいります。

本計画策定へご参加いただきました市民、事業者の皆さまをはじめ、総合計画審議会委員の皆さま、市議会議員の皆さまに、心より感謝申し上げますとともに、引き続きのご指導とご協力を賜りますようお 願い申し上げます。「笑顔つながる東村山」の実現を目指して、みんなで知恵を出し、力をあわせて困難を乗り越え、「わ たしたちのSDGs」を進めてまいリましょう!

令和3(2021) 年3 月

東村山市長 わたなべたかし

〒189-0012 東村山市萩山町1-7-18

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