watanabetakashi | 市長庁内放送第4四半期~新年を迎えて
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市長庁内放送第4四半期~新年を迎えて

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【新年を迎えて】
ご来庁の市民の皆様、そして職員の皆さん、あけましておめでとうございます。東村山市長の渡部 尚(わたなべ たかし)です。
旧年中は市政推進にあたり、深いご理解と温かいご協力を賜り、誠にありがとうございました。
今年、東村山市では風もなく大変穏やかで温かなお正月を迎えましたが、皆さまは三が日いかがお過ごしだったでしょうか。ご家族やお友達など大切な方とゆっくりと平和な時間をすごされたこととお慶び申し上げます。
今年一年、こうした穏やかで平和な日々が続くことを願ったのは私だけではないと思います。

【対立と分断の進む世界 心を開き歩み寄ることの大切さ】
さて、昨年の世界情勢を振り返ってみますと、開戦前夜のような緊迫した関係にあった米朝において電撃的なトランプ大統領と金委員長との首脳会談が行われ関係改善に向けた「対話」が始まるなど、対立から協調への動きが一部見られましたが、自国第一主義や排外的な考え方に基づく各国間の対立と分断の動きが世界中でさらに加速した印象を受けます。
アメリカのトランプ政権下でのアメリカファーストの考え方に基づく様々な施策、特にそのことに端を発した中国との貿易摩擦や次期IT覇権争い、南米からの集団不法移民の力による入国阻止、イギリス国内での欧州連合(EU)離脱を巡る論議の紛糾、ヨーロッパ各国における移民の受け入れに反対する政治勢力の拡大、ロシアのウクライナ艦船の拿捕による高まる緊張、止まらない中国の海洋進出など、昨年、世界ではパワーとパワーによる緊張と対立、分断と混乱の動きが一段と強まってきました。
二度にわたる世界大戦の歴史の反省と教訓から戦後、人道主義と自由貿易を基調とした国際協調が世界的な潮流でありましたが、ここ数年で各国は国境を固く閉ざし自国の利益のみを追い求める第一次世界大戦前の帝国主義の時代に逆戻りした感すらあります。これを「新・帝国主義」と名づけ警鐘を鳴らす識者もいます。いずれにしても冷戦終結後急速な勢いで世界に広がったグローバル化によってもたらされた経済格差、雇用の不安定化、社会不安の増大などの歪み、負のエネルギーが一気に噴出し、私たちが生きるこの世界そのものを不安定化させ、不安にさせています。
グローバル化がもたらす弊害を保護主義的な政策、更には軍事力を背景とした膨張主義的あるいは排外主義的な政策で取り除こうとすれば戦争の危機を招くことは、既に歴史が証明しているところであります。
世界が二度とその轍を踏まないよう、かつてその道を歩み無謀な戦争に突入した私たち日本人は、今一度歴史に深く学び、国民一人ひとりが危機の深まる世界の中でお互いに心を開き歩み寄ることの大切さを世界の人々に地道に粘り強く発信し、グローバル化のもたらす弊害を国際社会が協調し解決していく道筋を開いていくことが今まさに求められています。
そのため今年6月に日本で行われるG20では、政府には世界の平和と安定のために自由貿易を堅持し、問題解決に向けての国際協調を促していくリーダーシップを議長国として発揮することを強く求めたいと思います。また、同じく本年日本で開催されるラクビ―ワールドカップ、そして来年に迫った東京2020オリンピック・パラリンピックは、平和のためにお互いに心を開き、対話し協力し合うことの大切さを市民レベルで共に学び、世界の人々と共有する絶好の機会だと思います。
微力ではありますが、私もあらゆる機会を通じ、東村山から世界中の市民へ平和と繁栄のためにお互いに心を開き対話し協力し合うことの大切さを発信し、みなさんと共有できるよう努めてまいりたいと考えております。

【世界に開かれた東村山を】
さて、世界じゅうで対立と分断が進む中で、急激に人口減少が進む日本は深刻な労働力不足を補うために、昨年、外国人労働者の受け入れ拡大に向けた新たな在留資格を創設することを趣旨に出入国管理・難民認定法の改正を行いました。
新制度の基となる現在の技術実習制度において最低賃金以下の賃金で長時間労働を強いられたり、暴力を振るわれたりする実習生の存在が明らかになるなど、受け入れ拡大と合わせて外国人労働者の人権侵害が新たな社会問題として浮上する一方で、外国人労働者の受け入れ拡大を不安視する世論も根強いことも事実です。
すでに我が国で働く外国人労働者は128万人にのぼっており、我が国の産業の貴重な支え手となっています。そして改正入管法の施行により、その数は増加することが予測されています。
我が国の事情により受け入れを拡大する以上、新たな差別や分断を生まないよう、言語や文化、習慣が異なる外国人労働者も一人の人間として尊重され、安心して働き・暮らせる環境を職場や地域、社会に創っていかなければなりません。そのためには、先ず私たち自身が身近な外国籍の市民に心を開き、お互いに尊重し合い、積極的にコミュニケーションを取るなど「多文化共生」のまちづくりを進めることが重要です。
また、観光等を目的に日本を訪れた外国人数が、昨年12月に初めて3000万人を突破するなど、ここ数年で訪日外国人は急増しています。政府は観光振興を「成長戦略の柱」「地方創生の切り札」と位置づけ、インバウンドを2020年には年間4千万人、さらには2030年には年間6千万人とする目標を掲げており、人口減少が進むなか、訪日外国人旅行者による消費拡大が期待されております。
当市におきましても、このような状況を踏まえ、東京2020オリンピック・パラリンピックのホストタウン事業を推進しながら、外国人旅行者にとっても魅力あるコンテンツづくりと効果的なプロモーションを推進し、外国人旅行者等の集客に努めてまいりたいと考えております。
いづれにしましても日本は外国人労働者と外国人旅行者の受け入れ拡大に大きく舵を切ったところであり、今後は当市としてもこれまで以上に日本と郷土の歴史や伝統、文化を大切にして世界に発信しながら、外国人にとっても住んでよし・働いてよし・訪れてよしの「世界に開かれた東村山」づくりを進めていく所存です。市民の皆さま、職員の皆さんのご理解とご協力をお願い致します。

【平成最後の予算編成 東村山市の新時代を切り開く】
さて、平成31年度予算については「第4次総合計画の最終年度を見据え、将来都市像の実現を目指す予算」と位置付け、昨年暮れから理事者査定を行うなど現在予算編成に向けた大詰めの作業を鋭意進めております。
歳入においては、自治体に配分される地方交付税の総額が、16兆2,000億円と7年ぶりの増額が見積もられ、税や地方税などを合わせた自治体が自由に使える一般財源の総額も過去最高の62兆7,000億円と見積もられております。
交付税や地方税が増える為、自治体の財源不足は縮小し、不足分を穴埋めする臨時財政対策債は7,000億円少ない3兆3,000億円と見積もられるなど財源の質の改善も図られる予定となっております。
一方で、来年度最も大きな事業となる幼児教育・保育の無償化については、国が政策形成過程で地方と十分に協議をしないまま大きな財政負担や多くの問題を内包する事業の実施を一方的に自治体に求めたうえ、無償化開始まで1年を切った現在も、詳しい制度設計や財源負担の考え方が示されないなど、未だ不透明な部分が多く、条例・規則等の整備、利用者への周知、システム改修など実務上の整備に多くの課題を抱えている状況にあります。
こうしたことから例年に増して平成31年度予算編成は難しい作業となっておりますが、「住みたい・住み続けたいまち」の実現に真に必要な事業については、厳しい状況下であっても積極的に基金活用を図りながら財源の確保に努め、住んでよし・働いてよし・楽しんでよしの東村山、「リバブル・ワーカブル・エンジョイアブル」な「たのしむらやま」に向けて、東村山市の新時代を切り「開く」にふさわしい予算を編成できるよう、全力で取り組んでまいります。

【第5次総合計画など5計画の策定に向けて 私の決意】
さて、昨年10月、2021年度からスタートする市の最上位計画となる第5次総合計画をはじめ5つの重要な計画の策定を本格的に開始しました。今回の計画は当市が人口減少局面に入って初めて策定する計画となり、これまでのような成長・拡大を前提とした発想を転換し、持続可能なまちづくり、東村山らしい都市経営を主眼とする計画の策定が求められます。
そのため単に計画期間の10年間だけを考えるのではなく、人口減少やグローバル化、科学技術の革新、市民意識や生活スタイルの変化、都市構造の変化など30年後、40年後までをも予測しながら、この10年間に何をすべきかを考え、平成の次なる新時代の東村山市のあるべき姿と拠って立つ理念を市民の皆さま、議員のみなさん、職員のみなさんと紡いでいくことが重要です。
こうした中、本年4月には市議会議員並びに市長選挙が実施され、主権者である市民の民意が選挙を通じて明らかにされます。選挙で示された民意をしっかり受け止め、5計画の中に生かし込んでいくことは民主政治を基礎とする地方自治では当然のことですし、「みんなで進めるまちづくり基本条例」の趣旨にも合致することです。職員の皆さんにはアンテナをできるだけ高くし、選挙で示された民意を踏まえた計画策定をお願いいたします。
現在、当市では東村山駅周辺の連続立体交差事業や、都市計画道路事業などの都市基盤整備をはじめ、公共施設の老朽化への対応など、「東村山改造」といっても過言ではない大きな事業が進行している真っ最中であり、また、産業振興・地域活性化など「東村山創生」、子育て支援や教育の拡充など「子育てするなら東村山」、地域包括ケアシステムの構築や高齢者の健康寿命の延伸支援など「人生100年時代」を安心して 生き生きとくらせるまちづくり、など「住みたい・住み続けたいまち」の実現に向け様々な政策・施策を展開しているところであり、少しずつですが様々な成果や効果が出てきています。
これまで蒔いた政策・施策の「種」や植えた「苗」をしっかり育て、東村山じゅうに市民の皆さまの笑顔の「花」を開かせ、更に第5次総合計画など5計画につなげて、東京オリンピック・パラリンピック後の東村山の「新時代」を市民の皆さまや議員のみなさん、職員のみなさんと力を合わせて、切り開いていくことは、私に課せられた使命であり、責務であると思い定めております。
ようやく動き始めた東村山市の「未来に向けたまちづくり」を止めることなく引き続き推し進めながら、東村山市の未来に向けた羅針盤となる5計画の策定をしっかりと仕上げていくために、今後も「みんなでつくる みんなの東村山」を基本姿勢に、私に課せられた使命と責務を全力で全うする決意です。改めて、市民の皆さま、職員の皆さんのご理解とご協力をお願い申し上げます。

【結び:未来を「開く」(ひらく)年に】
さて、本日の庁内放送でも何度か「開(ひらく)」というキーワードを使わせていただきましたが、これはJ:COMの恒例番組「年頭挨拶」で私が本年の漢字一文字としたものでございます。元号が新しくなり、日本が世界の中で新たな時代に向かい、一歩を踏み出すことから、心を「開く」、東村山市の未来を「開く」、我が進むべき道を「開く」、そして市民皆様、職員の皆さんの「開運」、運を「開く」という意味を込め、この漢字といたしました。
私たちを取り巻く環境は人口減少など大きく変化しており、困難な課題も山積していますが、希望を胸に「ひとも まちも みどりも輝き 笑顔あふれる東村山」を目指して、当市が未来に向ってしっかり前進できるよう、活路を切り「開」いていこうではありませんか。東村山の良さを大切にしながら、ともにがんばってまいりましょう!
最後になりましたが、皆様にとりまして本年が、実り多いすばらしい年となりますようお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。御静聴、有難うございました。

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