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新年を迎えて

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【新年を迎えて まずは健康】
ご来庁の市民の皆様、そして職員の皆さん、あけましておめでとうございます。東村山市長の渡部 尚です。
市民の皆様、また職員の皆さんも、平成29年の新春を、お健やかにお迎えになられたことと、心よりお慶び申し上げます。
また、旧年中は市政推進にあたり、深いご理解と温かいご協力を賜り、誠にありがとうございました。

今年の三が日は雲一つない快晴に恵まれ、風もなく日中は早春を思わせるような温かい、穏やかな日が続きました。
多くの方がゆっくり、のんびりおくつろぎになられたり、ご家族との楽しい時間をお過ごしになられたことと存じます。そのような中、我が家では私を含め家族4人のうち3人が、新年早々、体調不良で寝込む事態となり、誠に残念なお正月となってしまいました。年頭から健康の大切さを痛いほど思い知らされ、これを教訓に本年は自分自身も健康管理を徹底してまいりたいと思っております。


【2017年 激動の世界の中で】
さて昨年は、アメリカ第一主義を唱えるトランプ氏の大統領選挙での勝利、イギリスのEUからの離脱、ヨーロッパ各国における移民の受け入れに反対する政治勢力の台頭など、これまで第二次大戦の反省から世界の中で戦後一貫して寛容を旨とし、自由と民主主義、国際協調を体現してきた欧米で、こうした価値がこの先どうなってしまうのか懸念を抱かざるを得ない大きな出来事が相次いで発生しました。

これらの動きはグローバル化によってもたらされた自国内の格差や貧困、テロなどのひずみを、内向きな一国主義・保護主義的政策で解決しようとする企てと言えますが、こうした企ては歴史が示すように、世界各国の間に、また自国内にも新たな亀裂や断絶を生み、やがて最悪の事態を招いてしまうことになりかねません。

一方で「21世紀最大の人道危機」と言われ、百数十万人の死者と4千万人以上の難民を出し、6年近くにわたり泥沼化しているシリアでは、ロシアとトルコの主導のもと、年末にアサド政権と反政府勢力の間で停戦合意が結ばれ、今のところおおむね遵守されていることは、一筋の光明と言えると思います。

しかし、ここでもアメリカの存在感の著しい低下が露呈したことは、今後の国際情勢を占う上で重要な材料となるでしょう。
また、アジアでは北朝鮮の数度にわたる核実験とミサイル発射実験、中国の動向、韓国の政治危機など、我が国を取り巻く状況は、厳しさを増した一年でした。

明けて本年は、いよいよトランプ氏が今月20日には第45代アメリカ大統領に就任します。「トランプのアメリカ」がアメリカ、そして世界に何をもたらすのか、とりわけ日本の経済と安全保障にどのような影響を与えるのか、注視していかなければなりません。

そしてアメリカだけでなく、今年はオランダ、フランス、ドイツなどでも議会や大統領の選挙が行われ、政権が変わる可能性があります。また、中国でも5年ごとに行われる共産党全国代表大会が行われる年に当たっており、韓国でも大統領選挙が行われます。

その意味では2017年の世界はまさに「選挙の年」「政治の年」であり、昨年以上の激動の一年となることが予感されます。国連と日米同盟、自由貿易体制を基軸に「平和と繁栄」を享受してきた我が国は、こうした世界の大きな変動により、私たち日本人は大きな岐路に立たされる可能性が高まっていると言えます。

「トランプ候補」の主張がどこまで実行されるか分かりませんが、ある程度アメリカが日本と距離を置くことを想定し、日本の平和と独立について国民一人ひとりが我が事としてしっかり向き合い、国民的議論を重ねていくことが極めて重要だと思います。また、私は我が国が日米同盟を堅持しつつ、対等なパートナーとしてアメリカとの関係を再構築するとともに、両国はじめ関係国による東アジアの安定と平和構築に向け、より自主的、主体的、戦略的に取り組んでいくことが必要だと考えています。

もとより外交、安全保障は国の専権事項ではありますが、平和と経済の安定は市民生活にとっても、地方自治にとっても大切な基盤であります。微力ではありますが、市長として私としても日本の平和と独立、経済の安定に向けて、市民の皆さんを守る立場から、国ならびに関係国へ適宜発信していく所存です。

【中国訪問と東京2020オリンピック・パラリンピックへの取組み】
こうした世界の激動を予感させる昨年の年の瀬に、私は前外務副大臣木原誠二衆議院議員を団長とする東村山訪中団の一員として初めて中国を訪問して参りました。今回の訪中は、東京2020オリンピック・パラリンピックでの中国チームの事前キャンプについて、中国国家体育局や中国オリンピック委員会などと、また当市と友好交流都市を提携している蘇州市との子ども達のスポーツ交流の促進を蘇州市人民政府当局と協議してきたものであります。

事前キャンプについては、まだ中国側は実施するか否かを含めまして、まだ何も決定していない状況でしたが、実施する場合は練習環境として施設などの充実などを重視してキャンプ地を決める意向であることなどが分かるとともに、東村山市が開催会場にも近いことなどに高い関心を示していだき、私たちの課題と優位性について確認することができました。また、蘇州市との子ども達のスポーツ交流については、先方からも前向きな発言があり、実現に向け手応えを感じたところであります。

残念ながら現在、我が国と中国との関係は冷え込んでおり、それぞれの国民の相手国への感情も悪化していることは事実です。しかし、中国は巨大な隣国であり、日本と中国とが安定し成熟した関係を築いていくことは、我が国の国益にも叶い、東アジアに平和と繁栄をもたらす礎であり、自治体レベルで友好交流を重ねることは、日中関係の関係改善に向けた、小さいながら確かな一歩になるものと考えます。特に次代を担う子ども達がスポーツを通じて交流することは、言葉や習慣等の壁を越え、相互理解を図るうえで極めて有効であります。

日中国交正常化45周年を迎える今年、東村山市が日中の架け橋になれるよう、今回大変お世話になりました前外務副大臣木原誠二衆議院議員、東村山市体育協会、東村山市日中友好協会、各小中学校等のご協力をいただきながら、蘇州市との子ども達のスポーツ交流を推進し、2020年東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ誘致につなげて参りたいと存じます。

【防災・減災力の強化を】
さて、国内に目を転じますと、昨年は4月に熊本地震、8月には相次ぐ台風の上陸よる東北・北海道での水害、10月には鳥取中部地震、11月には福島県沖を震源とする地震、そして年末には糸魚川での大火など、年間を通じて災害が多発し、各地に被害をもたらししました。

当市でも8月22日に襲来した台風9号により西武多摩湖線ののり面崩落、床上・床下浸水等の多数の被害が発生したことは、未だ記憶に新しいところであります。また、昨日本町で火災が発生し、1,401日ぶり、約3年10か月ぶりに火災による死者がでる事故が発生いたしました。お亡くなりになられたかたのご冥福をお祈りいたします。

現在、市では実効性ある災害時の業務継続計画(BCP)の策定を鋭意進めておりますが、今年は地震はもとより、台風などによる風水害被害に対しても迅速かつ効果的に対応できる防災力の強化と被害を最小限度に抑えるよう河川の浚渫などの減災対策を推進してまいります。

【ハード・ソフト両面で東村山創生の加速化を】
さて、昨年4月から市の最上位計画である「第4次総合計画・後期基本計画」、また、総合計画と自治体経営において両輪の関係にある「第4次行財政改革大綱後期基本方針」、そして、人口減少問題の克服を図る「東村山市創生総合戦略」の3つ重要な計画がスタートといたしました。
2年目となる今年は、1年目に蒔いた種が、順調に芽を出し成長していくよう、平成29年度当初予算については、「住みたい・住み続けたいまちの実現に向けて、まちづくりの好循環を加速化する予算」を予算編成方針として掲げたところです。

「第4次総合計画・後期基本計画」ではまちづくりの視点として「まちの価値の向上」「ひとの活力の向上」「くらしの質の向上」を掲げており、「まちの価値の向上」としては、仮設の地下通路構築のための工事が進んでいる東村山駅周辺の連続立体交差事業や桜通りなどの都市計画道路の建設など都市インフラの整備など、「ひとの活力の向上」としては、「子育てするなら東村山」として推進してきた子育て支援施策の更なる拡充・強化や、健康寿命の延伸を重視した高齢者福祉の充実、災害に強いまちづくりによる市民の安全・安心の確保など、「くらしの質の向上」としては、これまでの豊島屋酒造さんを中核とする市内中小企業の販路拡大事業・交流ビジネス事業に加え、地方企業の首都圏進出を支援する新たな企業誘致事業、起業・創業支援事業と3本の柱が立ち上がることなった産業政策の推進など、これらをしっかりと推進し、それぞれの事業を有機的に結びつけながら、まちづくりの好循環を生み出し、それらを市内外に適時プロモーションすることで、「住みたい・住み続けたいまち」東村山を構築していきたいと考えているところです。

予算編成作業も佳境に入り、未だ歳入見通しと歳出の間にかなりの開きがありますが、将来都市像「人と人 人とみどりが響きあい 笑顔あふれる東村山」の実現に向けて、ただ今申し上げました東村山創生の政策展開をしっかり実行できるよう、平成29年度予算の編成作業に渾身の努力をしてまいります。

【結びに】
さて、J:COMの「5市の市長による年頭あいさつ」をご覧になったかたはご存じのことと思いますが、番組の中で「今年の一字」に、私は「走(はしる)」、「走(そう)」という字を掲げさせていただきました。
東村山をより一歩前へ推し進める年にしたいという想いを込めた昨年の漢字「歩(あゆみ)」から、先ほど申し上げたとおり、今年は「東村山創生をさらに加速させ、活力や魅力あるまちづくりを推進する年にしたい」という、強い願いを込め、「走(はしる)」としたものでございます。

様々な困難があろうかと思いますが、それらに負けることなく「住みたい・住み続けたいまち」の実現に向けて、市民の皆さん職員の皆さん、今年一年健康に留意しながら、共に走っていこうではありませんか。

最後になりましたが、今年の皆様のご健康とお幸せをお祈り申し上げて、年頭のご挨拶といたします。ご静聴、有難うございました。

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